保険ってなんだろう？しくみと種類について解説

2025年12月12日

「保険とはなにか」を簡単に説明できる人は意外と少ないかもしれません。
保険とは、いつ起こるかわからないトラブルに備えて、お金のことでできるだけ困らないようにするためのしくみです。
保険の基本的なしくみと種類について学んでみましょう。

ゆうくん

「保険」ってよく聞く言葉だけど、どんなものですか？

えみ先生

保険というのは、
ひとりでは対処しきれない「もしも」に備えるためのしくみ
のことだよ。

保険とは、わかりやすく表すとどんなもの？

保険は、「もしも」のときにお金の不安を減らしてくれる役目をします。
どのようなことか具体的に見ていきましょう。

保険はリスクへの備え

日常生活では、突然トラブルに見舞われることがあります。

・事故にあってしまった

・病気で入院することになった

・地震などの災害が発生した

このような悪いできごとが「起こるかもしれない」可能性をリスクと呼びます。
保険は、こうした生活の中のリスクに備える役割を果たします。

保険は「助け合い」のしくみ

保険は、加入者全員が少しずつお金を出し合います。
そして、万が一ひとりでは払えないような大きなお金が必要になったときにお金を渡して助け合うしくみです。

ケガや病気の治療で入院したり、災害で壊れた家を修理したりするには多額のお金がかかります。
保険に入っていれば、こうしたトラブルでお金が必要になったときに保険金を受け取ることができます。

「保険に入らなくても、自分でお金を貯めればいいのでは？」という考え方もあるかもしれません。
しかし「もしも」はすぐにやってくるかもしれませんし、突然やってくるものです。

予期せぬタイミングでお金が必要になった場合、必要な額を用意できなかったり、その後の生活に困窮したりする恐れがあります。

保険は、困ったときに確実にお金を受け取れるしくみなので、予測できない「もしも」に備えることができます。
自分が支払ったお金で他の誰かを助けたり、逆に自分が助けてもらったりする、相互扶助（助け合い）のしくみなのです。

保険にはどんな種類がある？（保険の種類）

保険は、運営する主体や対象とするリスクによって種類が分かれます。

運営主体による分類

以下の2種類に分けられます。

公的保険

国などが運営しています。条件を満たす人は全員加入することが義務づけられています。
病院で少ない自己負担で診察を受けられたり（公的医療保険）、高齢になったら年金を受け取れたり（公的年金）するのは、このしくみによるものです。

民間保険

保険会社が運営しています。
公的保険ではカバーしきれないリスクに備えるために、個人が自由に選んで加入します。

リスクによる分類

生命保険

人にかける保険です。人（被保険者）が亡くなったときに残された家族（受取人）にお金が支払われます。
また、決まった年齢まで生存すると年金の形で受け取れる保険もあります。

損害保険

モノにかける保険です。災害や偶然の事故によって受けた被害に対してお金が支払われます。
火災保険や自動車保険が代表的なものです。

傷害・疾病保険

病気やケガ、介護が必要になったときなどに支払われる保険です。
医療保険、がん保険、介護保険などが含まれます。