えみ先生さっちゃんは「年金」って聞いたことある?



おじいちゃん、おばあちゃんがもらっているお金だって聞いたことがあります。



さっちゃんが言うように「お年寄りになったらもらえる」と思っている人が多いんだけど、若い人でももらえる場合があるんだよ。
みんな20歳になったら年金の保険料を払うことになるから、今のうちに年金について少しでも知っておくことが大切なんだ。
それに、お年寄りになるまで関係ないとかん違いをして保険料を払わずにいると、もしものときにお金がもらえないかもしれない。今日は、きちんと保険料を払っていくことがどうして大切なのか解説していくよ。
年金ってどんな制度?
年金とは、「もしも」のときに備えて、お金の心配を減らすための制度です。
人生にはこんなことがあります。
①高齢になって働けなくなる
②病気や事故で障がい者になる
③一家の大黒柱を亡くす
この3つの「もしも」で収入が減ったりなくなったりした場合、生活が苦しくなってしまう恐れがあります。
年金の制度は、個人と会社が納める保険料や、国から出すお金で、もしもが起こって困っている人たちのくらしを支えています。


どうして20歳から保険料を納めないといけないの?
日本では20歳以上のすべての人が国民年金の保険料を払うという決まりがあります。
また、実際に年金を受け取るときには、保険料を
「どれくらいの期間納めたか」や「いくら納めてきたか」によってもらえる年金の金額が変わります。
もし保険料を納めないままでいると「そもそも年金をもらえない」という可能性が出てきます。
障害年金を例にあげてみましょう。もしも障害を負ってしまって障害年金をもらう場合「保険料をきちんと納めてきた」ことが必要になります。
下のグラフは障害年金を受け取っている人を年齢別に表したものです。


出所:政府統計ポータルサイトe-Stat 厚生年金保険・国民年金事業年報(2023年度)国民年金年齢別受給権者数をもとに作成
20代や30代でも障害年金を受け取っていることがわかります。
もしかしたら、ある日突然交通事故にあったり、病気になってしまったりすることがあるかもしれません。いつ起こるかわからない「もしも」に備えるには、20歳から保険料を納めていくことがとても重要なのです。
おとなになる前に知っておいてほしい年金のきほん
いざ20歳になって年金の保険料を納めるときに「もらえる年金が3種類あるのはわかったけど、ほかのことは全く知らない」では困ってしまいますね。年金のしくみをもう少し見ておきましょう。
日本の年金は3階建てのしくみになっています。


1階部分は国民年金、2階部分は厚生年金といって国が運営する制度(公的年金)です。
3階部分は国民年金や厚生年金(公的年金)に追加する形で自由に入る制度(私的年金)です。
20歳以上60歳未満のすべての人に国民年金への加入義務があるため、20歳の時点で学生なら国民年金に加入することになります。20歳になると年金機構から「国民年金加入のお知らせ」が届き、保険料の納め方などが書かれています。
学生の間は、お金がなく保険料を納めていくことがむずかしい場合もあるでしょう。そのときは「学生納付特例制度」を申請しましょう。社会人になるまで保険料の納付を先送りにすることができます。
2階部分の厚生年金は、会社員や公務員が入る年金です。厚生年金に入ると自動的に国民年金にも入ることになります。20歳以前から働いている場合はその時から厚生年金に加入して保険料を納めます。
国民年金の人は毎月決められた額、厚生年金の人は収入の金額に応じた保険料を納めていきます。



年金は、「もしも」のときにみんなの生活を支えてくれる制度です。
老後のためだけでなく、障害年金や遺族年金という若い間のもしもに備える大切な制度でもあります。
いざというときに困らずに済むよう、年金のことを正しく知っておきたいですね。

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