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金利ってなに?私たちのくらしへの影響を解説

ニュースでよく耳にする「金利」という言葉。なんとなく知ってはいるけれど、いざ言葉で説明しようとすると難しいと感じる人が少なくないでしょう。

金利は、一言でいうと「お金を貸し借りするときのお礼」です。

このページでは、「金利とは?」「金利が変わると私たちのくらしにどう影響する?」といった疑問について、わかりやすく解説します。

えみ先生

ゆうくんは、ニュースなどで「金利」って聞いたことあるかな?

ゆうくん

うん、少し前に「金利が上がった」って聞いた気がする。たくさんニュースになっていたけど、そんなに大切なのかな?

えみ先生

金利は世の中のお金の流れを決める重要なものだから、みんなが注目しているんだよ。まずは、金利がどんなものか基本から説明するね。

目次

金利とは?

まずは金利の基本について確認していきましょう。

お金の貸し借りの場面で、元のお金に対して何パーセント分の「お礼」を払えばお金を借りられるか、その割合のことを「金利」と言います。このお礼は、貸す側・借りる側どちらから見るかで「利息」や「利子」と呼び方が変わります。「お金のレンタル料」と表現されることもあります。

例えば、欲しいものがあって自分の手持ちのお金では足りないとき、誰かからお金を「借りる」という選択肢があります。お金を貸す人側から見ると、タダでお金を貸すのは少し嫌だと感じるかもしれません。しかし、返してもらうときに「お礼(金利)」がつくことで、もともと貸したお金よりも少し増えて戻ってくるなら、「貸してもいい」と考える人は増えるでしょう。

金利は、借りたい側(需要)と貸したい側(供給)のバランスで決まります。

  • 金利が上がる:お金を借りたい人が多いと、貸してくれる人は相対的に少なくなるため、高い金利(お礼)を払わないと借りられません。
  • 金利が下がる:お金を借りたい人が少ないと、貸してくれる人が余るため、低い金利(お礼)で借りられるようになります。

金利の種類

金利にはいくつか種類がありますが、ここでは知っておいてほしい代表的な3つの金利について説明します。

政策金利

国の中央銀行(日本では日本銀行)が物価の安定などを目的に調整する金利です。金融機関同士が短期でお金を貸し借りする際に適用されるもので、市場の金利の方向性を決める最も重要な金利です。

短期金利

1年未満のお金の貸し借りに適用される金利です。私たちの「普通預金の金利」や「住宅ローンの変動金利」などに影響します。

代表的なのは「短期プライムレート」です。これは、銀行が優良企業に短期でお金を貸し出す際に適用される金利のことで、政策金利の動きに強く影響を受けます。

長期金利

1年以上のお金の貸し借りに適用される金利です。「住宅ローンの固定金利」や「フラット35」などに影響を与えます。

代表的なものは国(財務省)が発行する「新発10年国債利回り」です。長期金利は短期金利の影響を受けるだけでなく、将来の景気予測なども反映して動くため「経済の体温計」と呼ばれます。

金利はどうして上がったり下がったりするの?

金利は、需要と供給のバランスで変動しますが、そのバランスは主に次の3つの要因によって変わります。

  • 景気

    景気が良いと、個人は買い物を増やし、企業は工場を建てるなど設備投資をするためお金を借りようとします。世の中でお金の需要が増えるため、金利は上がります。

    逆に景気が悪いときは、個人も企業もお金を使わなくなるため、資金の需要は減り金利は下がります。
  • 物価

    物価が上がっているとき、人は「値段がさらに上がってしまう前に買おう」とするため景気が過熱しやすくなります。値段が上がりすぎると生活が苦しくなるため、金利を上げてお金を借りにくくし、物価の上昇をゆるやかに抑えます。

    逆に物価が下がっているときは、お金を使わずに持っておこうとするため、金利を下げてお金を借りやすくし、世の中のお金の動きを活発にします。
  • 為替

    例えば、日本円の価値が下がって米ドルの価値が上がっているとします(円安・ドル高)。すると、金利の高いドルでお金を持ちたいと考える人が増えるため、円が売ってドルを買おうとします。そこで、円の魅力を高めて少しでも資金の流出を抑えるために、金利を上げる必要が出てきます。

    逆に円の価値が上がっている(円高ドル安)ときは、円を持ちたいと考える人が増えるため、高い金利をつける必要がなくなり、金利は下がる傾向にあります。

以上のような要因の他に、借りる人の「信用度」によっても金利は変わります。

お金を確実に返してくれそうな人には低い金利で貸せますが、返してくれるか不安な相手には、金利を上げないと貸そうという気持ちになれません。このように、信用度も金利を決める大切な要素です。

日本銀行の役割

さまざまな金利の基準となる政策金利をコントロールしているのが、日本の中央銀行である「日本銀行(日銀)」です。

日本銀行は、私たちが日頃使っているお札を発行したり、金融機関に資金を貸し出したり、国債に関する事務を行ったりと様々な役割を担っています。その中でも大変重要なのが「物価の安定」を図ることです。

日本銀行は、政策金利を上げたり下げたりすることで、私たちの生活水準を安定させています。この政策金利の上げ下げは、よく「経済のアクセルとブレーキ」に例えられます。

  • アクセルを踏む(金利を下げる):景気が冷え込んでいるときには、金利を下げます。お金が借りやすくなるため、世の中のお金の流れが活発になります。
  • ブレーキを踏む(金利を上げる):景気が過熱気味になると、物価が上がりすぎてくらしへのダメージが大きくなります。このようなときは金利を上げて、お金を借りにくくします。消費や投資が抑えられることで、物価が少しずつ落ち着いていきます。

日本銀行が政策金利を調整すると、市場の短期金利の動き、それが長期金利にも波及していきます。このように、日本銀行が政策金利を操作して物価や経済の安定を図ることを「金融政策」と言います。

金利の変動がくらしに与える影響は?

それでは、金利が変わると私たちのくらしにはどのような影響があるのか、具体的に見ていきましょう。

金利が上がったとき

金利が上がると、企業の設備投資や個人の消費意欲が抑えられるため、物価上昇が落ち着くといった社会への効果があります。私たちの生活には、次のようなプラス、マイナスの影響があります。

プラスの影響

銀行に預けた場合の預金金利が上がります。普通預金や定期預金にお金を預けておくことで、金利が低いときに比べて受け取れる利息が増えます。

マイナスの影響

お金を借りるときのコストが高くなります。例えば、新たに住宅ローンを組むときの負担が大きくなります。また、すでに変動金利で住宅ローンを借り入れている人は、毎月の返済額が増えてしまう可能性があります。

金利が下がったとき

金利が下がると、世の中にお金が回りやすくなり、景気を押し上げる効果があります。

プラスの影響

お金を借りやすくなります。住宅ローンや各種ローンの金利が低くなるため、家や車など大きな買い物がしやすくなります。すでに変動金利で住宅ローンを借りている人は、毎月の返済額が減る可能性があります。

マイナスの影響

銀行にお金を預けたときに、もらえる利息が少なくなります。長く銀行に預金をしても、低金利の状況ではお金がほとんど増えません。また、金利を下げすぎて世の中の消費が過熱しすぎると、モノの値段が上がりやすくなる可能性もあります。

まとめ

金利とはお金を貸し借りするときの「レンタル料」のようなもので、景気や物価、お金の需要と供給のバランスによって変動します。日本銀行は「政策金利」を調整することで、経済のアクセルとブレーキをコントロールし、物価を安定させています。

金利の動きで、私たちの預金の利息や住宅ローンの返済額も変わるなど、生活にも影響が及びます。くらしに身近なテーマである「金利」という言葉を聞いたら、「自分にはどんな影響があるか」を、ぜひ考えてみてくださいね。


補足

お金を預けたり運用したりするときの金利の計算方法には、「単利(たんり)」と「複利(ふくり)」の2種類があります。

単利:最初に預けた元本にだけ利息がつく計算方法。

複利:利息を元本にプラスして、その「増えた合計額」に対してさらに利息がつく計算方法。

複利は、期間が長くなればなるほど「利息が利息を生む」という雪だるま式の効果を発揮します。アインシュタインが「複利は人類最大の発明である」と言ったというのは、有名な話です。

若い頃から少しずつでも資産形成を始めることが推奨されるのは、この複利の効果によって「時間を味方につける」ことができるからです。

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